TVなどでも紹介されている、百田尚樹永遠の0

さすが、脚本家の本だけあって、読み進すすむたびに、頭の中を想像の風景が浮かんでくる。主に第2次大戦中の海軍・ゼロ戦の操縦者とその生きざまを描いたもので、現在生きる我々の想像をはるかに越える。ただそれを現在の若者の視点で描いている点で、とてもとっつきやすく、また感動をうける。


事前に、「涙なしには・・・」と聞いていたので、さすがに涙ボロボロということはなかったけど、終盤の「偶然とは言えない」家族のつながりには、ぐっとくるのものがあった。


7年前に亡くなった親父は、陸軍でやはり南方へ行ったと聞いた。しかし、軍隊で朝のトイレの時間が長い親父は、誰よりも早く起きて便所へ行っていた」というような話ぐらいしか聞いたこともなく逝った。
20歳から30歳ぐらいまでの10年ほどを陸軍で過ごした親父は、帰ってきてからもしばらくその習慣が抜けず、周りの家族が苦労したということを、おふくろから聞いたことがある。

おふくろの残された時間を大切にしてやりたいといまさらながら思った。